キャリアコンサルタントは言葉を扱う職業。
なので、言葉を大事にしたいと思っています。
今回は言葉の力を信じるきっかけをもらった本をご紹介させていただきますね。
本書にはスピーチシーンが何度も出てきますが、いちいち感動するのです。
何度もウルウル・・・。
言葉って、人の気持ちを動かすことができるすごい力を持っている!
というより、
「言葉」自体が人を動かすのではなく、その言葉を発する人の「想い」が、人を動かす!
そして、その想いを伝えるために
「どんな言葉を選び、どう組み立てていき、どんな話し方をしていくのか」
というのが大事なのです。
と言いながら、本書にスピーチの極意10箇条がありますが、それを参考にと思っていても、人の気持ちを動かすスピーチできません・・・
むずかしい・・・
スピーチの極意10箇条
引用元:「本日は、お日柄もよく」原田マハ著(徳間文庫)
1.スピーチの目指すところを明確にすること。
2.エピソード、具体例を盛り込んだ原稿を作り、全文暗記すること。
3.力を抜き、心静かに平常心で臨むこと。
4.タイムキーパーを立てること。
5.トップバッターとして登場するのは極力避けること。
6.聴衆が静かになるのを待って始めること。
7.しっかりと前意を向き、右左を向いて、会場全体を見渡しながら語りかけること。
8.言葉はゆっくり、声は腹から出すこと。
9,導入部分は静かに、徐々に盛り上げ、感動的にしめくくること。
10.最後まで決して泣かないこと。
この本は「スピーチライター」という職業を扱っていますが、「キャリアコンサルタント」という職業も言葉を扱うという意味では通じるものがあります。
面談で質問する際、相談者にわかりやすく的確な言葉を選びたい。
相談者が話してくれた内容を言い換えたり、要約したりする際、
「そうそう!私が言いたかったのそれです!」
と思ってもらえる言葉を選んでいきたい。
さらに相談者が発した言葉の中に、本当に訴えたいこと、相談者も気付いていない心の奥に潜んでいることのヒントがあると考えています。
どうして今、その言葉をチョイスしたのだろう?
どうしてそのような言い回しをしたのだろう?
どうしてその言葉を付け加えたのだろう? などなど。
相談者が発した言葉を大切に、相談者により寄り添い、新たな気づきを与えることが
できるようになっていきたい!
そのために、コツコツと研鑽していかなければって思います。