私は20 代までは、本当に劣等感の塊だったのですよね〜。
周りの人と比べては自分を卑下し、自信を持つことができずにいました。
でも今はクリフトンストレングスの1位が「ポジティブ」になるほど、ポジティブ思考。(笑)
この変化の理由を考えると、人との関わりが大きな鍵だったと感じています。
私のクリフトンストレングスの資質TOP10には人間関係構築力が8個も含まれています。
(ほぼコンプリート!)
こんなところにもヒントがありそうです。
私は、人に支えられ、助けられ、生かされてきたと感じます。
そして、少しずつ少しずつ自分の存在を認められるようになってきたのだろうなと、今になって思います。
関わっていただいた方々に感謝の気持ちでいっぱいです。
そんな私に影響を与えた経験を3つ振り返ってみます。
1995年1月17日 阪神・淡路大震災で学んだ人の温かさ
入社3年目の冬でした。
3連休が終わり出勤する朝5:46に発生した阪神・淡路大震災。
神戸に配属になっていた私は震災に直撃しました。下から突き上げられるような大きな揺れ、家具が倒れ、食器などが散乱する。
地響きと共にきたあおの大きな揺れの恐怖は、今でもあの感覚は忘れられません。
電気もガスも水道も止まっていましたが、たまたま同じ団地に住んでいた先輩夫婦との共同生活が始まります。
先輩夫婦は小さな娘さん2人の4人家族。
朝晩一緒にご飯を食べたり、子供達を囲んでワイワイと団欒したりする時間が私たち夫婦の心の支えとなりました。
1ヶ月以上は共同生活をさせていただいていましたが、余震が続く中、奥さん1人でいたらおかしくなっていたかもしれないですし、私も心配でしょうがなかったと思います。
電気もガスも水道もなく、連日ラジオから流れる悲報、世の中が大きく沈んだムードの中、そばにいてくれる人の存在、また少し冗談を言いながらも笑いあえる存在。
先輩夫婦の温かさに包まれ、少しずつ日常を取り戻していきました。
また、たくさんの声掛け、あらゆる方面から届くたくさんの救援物資、炊き出しなどもさせていただいたりと、お互いがお互いを支え合いながら、「1人じゃないんだ」ということを実感が心に深く刻み込まれました。
この経験が、私の人生観を大きく変えました。
人とのつながりの中で、自分の存在価値を見出し、感謝の気持ちを持つことができたのです。
会社でダメ出しを受けたときに救われたこと
30代半ばの課長になりたての頃に、部署のプロジェクトを任されました。
複数立ち上がったのですが、私がリーダーを務めるプロジェクトがうまく進まないのです。
それまでグループをまとめるというようなこともやったこともないし、課長としても経験もない。
そもそも笑って雰囲気でごまかしながら、人との関係だけで営業をしてきていましたので、論理的な思考力もありません。
よく「ほんま笑ってごまかすよな!」と言われ、「アハハ営業」と揶揄されたりしていました。(笑)
今でもこの芸風は変わらないのですけどね。
「二宮のプロジェクトはしょぼい!」などと、いつも朝礼や方針発表の時などに、全員の前でダメ出しさせていたのですよね。
これが本当に嫌で、嫌で辛い日々を過ごしていました。
やる気も失い、会社を辞めようかと考えることも一度は二度ではありません。
そんな途方に暮れている中、関連部署の方2人が声を掛けてくれたのです。
「方向性は間違ってないから、一緒に頑張ろう!」と。
それから情報を提供してもらったり、様々な視点を与えてくれたり、しまいには資料の作り方まで丁寧にサポートしてくれました。
彼らのおかげで、プロジェクトが軌道に乗り始め、私も少しずつ自信を取り戻すことができました。
具体的には、プロジェクトの進行管理の方法や、効果的なプレゼンテーションの仕方を教えてもらい、業務の進め方が劇的に改善しました。
また、彼らのアドバイスを受けることで、自分自身の強みや改善点にも気づくことができました。この経験がなければ、私は今の立場にいなかったかもしれません。
また彼らの支えがなければ、今も劣等感に苦しんでいたかもしれません。
今でこそ、偉そうな立場でメンバーの皆さま方を指導、育成していますが、この経験があればこそなのです。
困っている私に手を差し伸べていただいたお2人には感謝の気持ちでいっぱいですし、会社のメンバーに恩送りをさせていただきたいと思います。
価値観を変えた出来事の裏側
12年前に奥さん、中2と小1の子供を残し、単身で東京にいくことになりました。
京都生まれ、岡山育ち、大学から関西にいる私にとって東京は、未知の世界。
というか、どうせ東京ものはクールで冷たいんやろなと抵抗を感じる場所でした。
(行ってみると、全くそんなことなく人は適度な距離感だし、優しくしてくれる方も多く、たまに芸能人も見かけることがあり、とても良い街です♪)
東京の仕事のスピード感に追われながらも、課長として部下にも恵まれ、なんとかやっていたそんな最中に起こった出来事で、価値観が明確になったのです。
私の課は課長の私、営業2名、セールスアシスタントの女性1名というこじんまりとした課。
その分、団結力も高く、何ごとも協力しあい、仲も良く、周りからも羨ましがられていたのです。
ところがエース営業マンが突然、休職することになりました。
残されたメンバーは、入社3年目の営業マン(おぼっちゃんタイプ)、若手セールスアシスタント(Sキャラ女性)、私(課長)の3名に。
さすがに上司は、違う課のエースを異動してくれようとしてくれました。
ところがです。
それを2人に伝えたところ、断ってきたのです。
「そんなことしたら、休職している先輩が帰ってくるところがなくなるじゃないですか!なので、私たちで頑張ります!!」と。
「えーー!せっかく補充してくれようとしてるのに、それを断るの?めっちゃしんどくなるやん。泣」
と、私の心の声。
ですが、目をウルウルさせながら、訴えてくる部下を目の前にして、
「わかった!3人で頑張ろう!!」
と言うのが精一杯です。
予想通り、激務になりましたが、2人も頑張ってくれました。
そして、なんと、課の業績は下がるどころか、上げることができたのです!
すごくないですか?
この2人。この間に精神面、スキル面も大きく成長してくれ、頼もしい存在に!
人ってすごい!
その気になれば、とてつもなく大きな力を発揮する!!
その能力を引き出すことが、私の役割だと考えるようになりました。
今では少しでも多くの方々の潜在的に持っている力を引き出していけるようになっていきたい。
ご自身がまだ気が付いていない自分らしさに気づいてもらいたい。
そして未来へ明るい光を照らし、一歩踏み出す勇気や元気、喜びを感じでもらえるような関わりができるキャリコンになっていきたいと思っています。
まとめ
私の経験から、豊かに楽しく生きるためには、素直に自分を認め、周囲に感謝することが大切だと感じています。
これからも、多くの方々の潜在能力を引き出し、自分らしさに気づいていただくために、明るい未来へと導くキャリアコンサルタントとして関わっていきたいと思います。
このような体験を通じて感じたのは、困難な状況でも周囲の温かさに支えられていることを忘れず、感謝の気持ちを持って前に進むことの大切さです。
皆さまの人生がより豊かで充実したものになりますように。